実務レベルの道具 クローンX
ランパート中将は、戦後処理を担っていました。ターキンから実務上の権限を与えられ、クローンの生き残りに様々な任務を命じます。 カミーノのティポカシティの破壊はその一環です。 ターキンはティポカシティを丸ごと消し去る事を思案していた。 明らかに違法です。実務レベルの暴走です。もし表沙汰になったら、政治レベルは全く把握していない事になります。元老院と実務レベルを乖離させる。元老院が弱っているから可能です。 ランパートは戦後処理を実行させる上で、実務上の権限を握っていました。 元老院の承認はいらないですし、好きに隠蔽できます。 ランパートはターキンに権限を与えられて満足していますが、実行に伴う責任が生じる事を意味します。そのリスクや怖さを意識していなかった、むしろ満足している。ターキンには好都合です。 ランパートには実務レベルの道具がいます。工作員クローンXです。 死んだ筈のクローン兵を工作員に仕立てる実務レベルの実験的試みです。 公には存在しないので、公に認める必要のない違法な工作活動を好きにやらせられます。便利なのです。望む以上の要求を単独で高水準に迅速にこなしてくれます。 高性能なステルス船を与え、装備や兵器は一般に出回っていない。 なんとランパートは元老院議員の暗殺行為まで命じます。 明らかに違法です。しかし実務レベルの処理で片付けられます。 一々、ターキンに報告する必要はないし、政治的束縛は全くない。 好きにやれます。記録に残す必要はない、揉み消せる。 もしクローンXが失敗すれば、別のクローンXをいつでも使えます。 クローンXが自白することはまずない。 皇帝はクローンXの存在を知らないでしょう。 クローンXの正確な規模や実態は闇に葬られます。