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注目

モール シャドウ・ロード 第五週 感想(ネタバレ注意)

  ⚪︎ 敵を疲れさせて優位に立つ 戦場全体を見渡し、敵の動きを先の先まで読むヴェイダー。 尋問官二人、TKトルーパーと交戦するジェダイとシャドウは、どこに向かうか正確に見通していた。そこで待ち伏せ、迎え討つのだ。 ジェダイとシャドウが疲れる程、ヴェイダーには倒しやすくなる。 見事だ。決闘する前の段階で勝敗はついている。 まさかドライデン・ヴォスが待つ一歩手前でシスの暗黒卿が立ちはだかるとは想像していないだろう。TKトルーパーから逃れてきた以上、引き戻れない筈だ。 あとは尋問官も加勢する。皇帝の命令、シャドウの始末を確実にしたい。 アナキンはモールと闘いたくて仕方なかったのだ。 尋問官の報告に基づき、ジャニックスを支配下に置いた戦場を俯瞰したが、特に大したジェダイではない。オーダー66を生き残り、少しは期待したが。 シャドウとジェダイが対立しているのは好都合だったが、脱出の為に共謀するのは利口だ。 一挙に始末してやる。 ⚪︎ ベスピンでの闘い方と似ている モールは短期戦を仕掛けてきた。体力を集中的に使い、獰猛にライトセーバーを振って意表を突く。しかしこれはヴェイダーには通用しなかった。 長期戦を仕掛けてきたのだ。尚且つフォースが強すぎる。明らかに尋問官ではない。 モールのように獰猛ではないが、強力なフォームで弄ばれている。 霧でジェダイの目を誤魔化し、いきなり襲ってくる。崖で追い詰め、とどめを刺すのだ。 これは後にベスピンでルークを相手した時と同じ戦法。長期戦で弄ぶ。 ⚪︎ 怪物と初対面 モールはヴェイダーと初めて対峙した。ヴェイダーの名前すら知らない。 非常に長身で肉体が強化されている、新種のクローンか? ジェダイを味方にしたにも関わらず、ジェダイの動きを知られ過ぎている。 ジェダイの武芸に通じているのだ。 マスターダキから、尋問官でない以上、シスの暗黒卿だと言われる。 つまりモール、ドゥークーの後釜だ。「お前も所詮、シディアスのこま」 非常に強いフォース感応者であり、皇帝に仕えるだけある。 かつてモールが訓練されたように、この怪物も同じ主人に訓練されたと思われる。 いつかこの怪物も捨てられる。 「お前、尋問官ではないな」 この怪物の出現で、モールの計画は狂った。柔軟な変更を迫ら...

ダイアドの儀式

「二人がいい、それ以下でも 以上でもなく。
一人は力を持つ者、もう一人はそれを渇望する者が」 ダースベイン

師は弟子となる候補を競わせる。同等の力を持つ者二人を目の前で戦わせる。
戦いは長引き、当然激しくなる。
自分と鏡の前の自分が戦うと考えればわかりやすい。
二人共、いかに相手を欺き、蹴落とすか必死に考える。不意を突いたり、裏切りをシスは称賛する。肉体が同等だから、頭脳で考えるしか勝ち目はない。

それを監督する師は、戦いの過程で多くの葛藤を吸収する。二人が戦い続ける限り、理論上終わりはない。しかし本当に戦いが終わりそうになったら、師匠が介入する。どちらか劣勢な方を口で軽く刺激、軽蔑すれば良い。あるいは二人とも疲れ、ダークサイドの加熱が弱まってきたら、二人とも弟子にする価値はないと諦めて見捨てるふりをする。または、同等な力を持つ筈が、片方が有利になる偶発的事態になったら、劣勢に力を移す。

戦いのバランスを保つのだ。そしてどちらか師匠が称賛すべき一撃を考案したら、シスになるべく相応しいと認め、相手を始末する許可を与える。その時の新しいシスは過去とは違う。

この教義は弟子選び以外にも利用できる事をシスは実証する。
元老院の政治形態である。
数千年にも及び、共和国は純粋に国益を追求できる政治システムを考えてきた。しかしどれも失敗に終わった。元老院の規模は増殖していき、腐敗や堕落が上層部まで浸透する。
これほどの失態は取り返しがつかないと誰もが諦めた。シスを除いて。

元老院内部で潜伏するシスは、共和国自体を二つに割く事を画策する。
それが同等な経済力、軍事力を持っていたら、衝突させた場合、それほど激しい戦争に発展することか!弟子の候補を戦わせる様に、二つの国家をバランスよくコントロールすれば、理論上無限の権力が可能になる。戦争を勝って終結させたい願いが革新的な政治システムをもたらした。

毎日、多勢の銀河市民は共和国に必要なのは民主主義の再編、すなわち中央集権を実現することだと渇望する。その中心がシスなのだ。

この計画は想像した以上に成功する。千年以上続いた政治システムは、たった三年の戦いで抜本的に改正されたのだ。

帝国になってからも、シスは秩序や体制を永久的に維持する為に、この教義を使う事に明け暮れた。銀河中から集まる帝国の参謀や高官の候補を、激しく競わせた。それにより帝国が弱まる事はない。権力や欲への渇望はいつの時代も変わらないのだ。

そしてシスは自分たちの子孫同士を競わせる事を実行する。銀河で最も強力なフォースの血を継ぐ者同士が接触したら、銀河にどの様な影響をもたらすのか?シスの興味は尽きない。
シスは幻を操って二人を繋いだ。二人を互いに刺激させ、フォースを対峙させ、ダークサイドとライトサイドを拮抗させて力を増幅させた。帝国崩壊後も、二人の掟が機能する事をダイアドという形で二人が証明したのだ。ダイアドと二人の掟が酷似するのはこの事から明らかである。

ダイアドをめぐる二人の共謀は、スノークを見事に裏切り倒した。レイを始末する事でダイアドを終了させようと思案していたパルパティーンは不意を突かれた。ダイアドの実行は、二人を互いに競わせライトサイドとダークサイドをぶつける事だったが、二人が二人だけの人間として、団結する様に誤作動してしまったのだ。強いフォースで繋いだ筈が、和解という形で皇帝の脅威になる。パルパティーンの誤算である。実験的ダイアドの失敗だ。
カイロレン はレイを味方にすべく、ダイアドを逆用する手段にでる。

国家ぐるみで二大勢力を競わせる戦争は成功したが、ダイアドは失敗に終わった。
若い頃、ダイアドを実行していれば違ったかもしれない。修行を開始した頃のレイアとルークをダイアドで繋ぎたかったかもしれない。皇帝がエンドアで死なずにいれたら。

シスは二人の掟をあらゆる面で解釈、応用させてきた。最後のシスの一人として、古代の賢者が作り上げた教義を最大限に引き出す事に邁進してきた。ジェダイと違い、狂信的で貪欲に力を求める事を喜んで奨励している。不健全であり、冒涜的行為である。それが許されているのは、ジェダイを滅ぼす者がシスとして二人しかいないからだ!

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