憲法の修正

長引く戦況の中、元老院は早期終結を実現する為に、議会の有する権限をパルパティーンに渡していきました。腐敗した民主主義は緊急時において早く決議できなかったので、議論の手間を省き即行動を起こせるようにパルパティーンの権限を強くしました。パルパティーンは危機的状況が鎮静化すれば、議会から借りた多くの権限の返上を約束していたので、元老院は安心しました。長年変わらなかった古臭い憲法は“効率よい、生きた憲法”として、（一時的な修正として）抜本的に書き換えられます。腐敗した議会と官僚頼みの堕落した共和国政府に失望していた国民は戦争によって急速に発展するパルパティーンと軍事委員会による統合された中央集権社会を強く支持するようになります。戦時下においてCISの攻撃、又は内部の反逆から安全を確かにするセキュリティーの確保がありました。これにはパルパティーンも積極的で、愛する共和国の安全と安定を戦争の勝利まで保証する誓いを持っていました。

ジェダイ評議会はパルパティーンを過剰な警護で守り続けました。しかし、元老院が持つべき多くの機能をパルパティーンが合法的に手にしていく事に違和感を持ち始めます。ジェダイが共和国に仕えるのは、議会の決議の尊重だと長年思っていたからです。

パルパティーン誘拐という想定外の事件が起こります。パルパティーンが死ねば、警察国家と化した共和国は簡単に崩れるでしょう。結局パルパティーンは助かりますが、セキュリティーが脆弱だったとして、なんと軍事行動を指揮するジェダイ評議会をパルパティーンに監督させる動議を提出します。これなら軍事行動がより迅速になり、戦勝に向けて大きな前進になると考えたのでしょう。つまり、議長は元老院の干渉なしにジェダイ評議会を監督、指令する権限を得た事になります。

元老院の干渉が事実上なくなったことに評議会は激怒します。

そして評議会は危機の消滅時に議長の権限を返上させるか、仮に議長が拒否したら評議会が強制的に権限を受け継ぐ事を決断します。

これを察知していたパルパティーンはスカイウォーカーにこう説明します。

“誘拐事件をきっかけに私は軍の最高司令官になった。これを解除する為に早く戦争を終わらせ、あらゆる権限を本来持つべき元老院に返上したい。しかし私が最も恐れるのは、ジェダイ評議会が最高司令官の座を乗っ取る事だ!　そうなれば評議会が終戦後も元老院の干渉なしに軍隊を監督下に置いてしまう!”