クローン戦争中、パルパティーンはジェダイによる過剰な警護で守られていました。極端に言って、戦前にパルパティーンが創設したレッドガードの必要はないのです。だから、クローンウォーズのアニメにはあまりレッドガードが登場しません。戦争の長期化と泥沼化から抜け出したく、絶対的な戦勝という国家目標を実現する為に軍の指揮と政治的助言をジェダイに求めます。ジェダイは中央集権化が国難を解決する唯一の手段として、多くの元老院議員に働きかけ、パルパティーンに権限を与えさせます。危機を早期に集結する為にほとんどの議員は中央集権を奨励します。引き換えに裏では兵器産業から賄賂を受け取っていました。そう簡単に戦争が終結しない事がわかっていたのです。
多くの憲法の一時的な修正により、パルパティーンは軍を直接統治する為にジェダイ評議会を監督下に置く最高司令官になります。ここまでくるとパルパティーンの地位が狙われるかもしれません。それについては、パルパティーン本人がジェダイに相談していました。ジェダイは確実にパルパティーンを生かしておくために更に強固な警護を自分たちで、行います。噂では、レッドガードは必要ないと言っていたらしいです。ジェダイ独自の方法で警護する名目でしたが、実際はパルパティーンの身近であるレッドガードの中にシディアスが潜伏しているかもしれないと懸念していたからです。評議会を監督下に置く最高司令官のパルパティーンとの間で、ジェダイは複雑な摩擦がありましたが、パルパティーンはレッドガードはあまり必要ないという提案を了承します。戦争を長期化させているシディアスというシス卿が実在するのであれば、排除すべきだと働きかけます。
また、評議会はシディアスをあぶり出す為に優秀なマスター達をコルサントから、戦地に送り出します。シディアスが戦争終結を恐れて行動に出ると考えたからです。また、パルパティーンの身辺警護も手薄にします。シディアスがパルパティーンを殺す絶好の機会を意図的に作り、正体を暴こうとしたのです。
遂にグリーバス将軍が発見され、戦争の終結が間近に迫りましたが、シディアスが現れる気配は全くありませんでした。
そんな時、アナキンによって、シディアスはパルパティーン本人であると発覚します。戦争犯罪人として議長を逮捕するには、ジェダイにとって絶好のチャンスです。
レッドガードがいないんですから。
これをシディアスは、ジェダイが最高司令官を殺して、共和国転覆を図ったと断罪して、返り討ちにします。優秀なマスターが少ないので簡単でした。その直後、オーダー66を発令します。
後に戦争の勝利宣言とジェダイの共和国転覆計画を議会で説明したパルパティーンは、これからも帝国の中央集権を崩さない為にレッドガードを増設する事を決めます。ジェダイがいなくなった後、警護の頼りになるのは他にいませんから。
皇帝の地位を狙った帝国内外の反逆者は何度か現れましたが、レッドガードによって阻止されていきます。誰もが帝国の中央集権は絶対的だと安堵します。そして、帝国軍兵士にとってはレッドガードになる事が、最終目標です。
しかしながら、皇帝はレッドガードに裏切られる事を密かに警戒していました。そこで愛弟子のヴェイダー卿に探らさせます。