twitter上でフォースの覚醒に登場するスターキラー基地が惑星イラムを基に建造されたという投稿がありました. とても称賛に値する考えです。デススターを凌ぐ大きさの破壊兵器に動力エネルギーを供給する方法メカニズムとしては、理にかなっています。この構想に至る背景を知るにはデススター建造の歴史に触れる必要があります。
第一デススターは完成まで20年の歳月を要しました。部品の調達や人手不足などが挙げられますが、ジオノージアンが考案した動力供給の実現が困難だったためです。膨大なコストをかけて完成しますが、構造上の欠陥を
反乱軍に見つけられ、たった一発のプロトン魚雷で粉砕されてしまいました。設計者は処刑され、世間に帝国の威信を失わせないために巨大なスターデストロイヤーが建造され、かえって軍事力は強化されました。
こうして皇帝は短期間で大型破壊兵器を開発する構想を練りました。つまり、反乱軍のスパイに設計図を盗まれるまで完成が遅れたことが帝国にとって致命的だったと考えたのです。それには前よりも容易に動力源を開発することが不可欠です。そこでコルサントに隠し持っていたカイバークリスタルを動力源に転用する案が考え出されます。一から作り出すよりも、人的資源、コスト、時間を大幅に削減できます。この作戦を実行させて自信を持った皇帝は自らデススターに赴きエンドアの戦いを指揮します。
しかし、エンドアの戦いはデススターの破壊で帝国の敗北となりました。帝国は二人のシス、デススター、カイバークリスタル、スターデストロイヤーを失ったのです。
30年後、それを教訓にファーストオーダーは動力源にカイバークリスタルの産地イラムを丸ごと破壊兵器に転用する考えに至ったと考えられます。スノークの助言でしょうか?
クローンウォーズシーズン7でアナキンとオビワンがウータパウで巨大なカイバークリスタルを発見したエピソードがあります。グリーバスに奪われるのを阻止した彼らはCISに悪用されることを懸念してクリスタルを破壊します。CISの戦艦と共に。
仮に二人はクリスタルをジェダイで”悪用”しようとは思いつかなかったのでしょうか?建造中のデススターの動力源に始めから転用するとか。もし転用したら、クローン戦争の終結前にデススターは完成していたかもしれません。共和国の戦勝を破壊兵器の完成と同時に決定的にできるのです。国力の疲弊した共和国にとっては期待される兵器でしょう。
ではなぜ、コルサントに隠し持っていたシスのカイバークリスタルを使わなかったか、疑問に思いますよね。カイバークリスタルというシスの遺産をジェダイに見つからずに大胆に使うのは、戦術的にも技術的にもリスクがあったからだと思われます。