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注目

スローンは皇帝の疲労を見抜いていた

帝国は疲れていました。 体制維持につぎ込む膨大なコストに悩まされていたのです。 そもそも旧共和国の衰退期に、戦時下の中、急遽構築された国家であり、 戦後もそれを継続するのは無理があったのです。 皇帝の疲労は隠蔽され、体制維持につぎ込むコストは途切れませんでした。 スローン大提督は見抜いていた。 不効率で巨大な戦争マシンは長生きしない。 皇帝一人に権限が集中する原理が、疲労の根源です。 しかし皇帝に権力を手放すことは進言できない、帝国の体制に関わる。 結局、皇帝と右腕は倒され、帝国はあっけなく崩壊します。 スローンの見抜いた通りになります。 皇帝の死が体制維持につぎ込むコストを停止した。 従って、スローンは第二の皇帝にはなりたくない。ならない方がいい。 疲れない帝国、次世代の帝国を目指します。帝国の欠陥を克服する。 長生きする次世代の帝国。 体制維持につぎ込むコストを削減する一番の方法は、 国家運営を新共和国に負担させて、押し付けることです。 この際、安全保障に特化した軍事組織にすべきです。 つまり帝国のような国家でないのです。 疲労からの解放は、機動的で機敏、軽量、即応的になれます。 帝国はクローン戦争の絶対的勝利で生まれましたが、 ファースト・オーダーは、帝国の敗北で生まれます。

戦艦武蔵とデススター。

かつて日本軍は太平洋上の多くの島々に侵攻して日米開戦に発展しました。この状況を打開して戦況を変えるために米国は必死に戦略を練り上げます。太平洋の全域で勝利
するには制空権を確実にすることを決めます。それまでの対艦巨砲主義では、まず制海権を握ることが重要視されていましたが、真珠湾攻撃の教訓として航空機による空からの爆撃が効果的に標準を無力化できることが実証されました。何より航続距離が長い航空機が実現できたら、コスト面でも圧倒的に今までの戦艦に勝ります。そうした分析により空母と艦載機の大規模な配備に舵を切ります。
対して、日本軍大本営は真珠湾攻撃の成功に酔いしれていましたが、成功の要因を自覚していなかったのかもしれません。迅速に敵陣の上空に編隊を展開して制空権を握り爆撃投下したこと、つまり航空機による次世代の戦闘手法がこれから主流になっていくことに気づかなかったのです。だから米軍の空母を全く破壊しなかったことは問題になりませんでした。
そこで対艦巨砲主義のノウハウを用いて武蔵や大和といった超巨大戦艦を国力を総動員して建造します。これらは強固な装甲で守りを固め、中で大量に備えた弾薬で大砲を撃ち敵の戦艦を攻撃する設計思想でした。対照的に真珠湾成功の要因だった航空機の運用には予算をあまり使いませんでした。また、米軍の空母を攻撃対象にすることも重要視されませんでした。

そしてグラマン製の大量の航空機が武蔵にピンポイント爆撃を集中して行います。一発の魚雷なら当然、武蔵の装甲なら耐えられますが何十発も食らうと装甲のリベットが外れ隙間から浸水していきます。遠距離からの大砲に耐えるよう設計されていたので近距離からの過度な攻撃は想定外でした。最高機密にまでして国力を酷使して開発した武蔵はせっかくの能力を発揮できないまま、沈没してしまったのです。仮に武蔵の大砲を使うにしても標的は遥か遠くの空母なので事実不可能です。最悪なことに中で厳重に守られていた弾薬に引火して水中で内部から大規模爆発します。
同じように大和も沈没し残された国力はわずかです。
「絶対に沈まない、負けない」という曖昧な精神論で戦った結果、現実的、理論的に考える米国に負けたのです。単に物量的要因ではないのです。


さてスターウォーズの世界でもデススターを支持する帝国は曖昧な精神論で反乱軍と戦いました。それをヴェイダーは警戒します。所詮は人間が作り、完璧無敵ではないと主張しています。なにしろ、子供の頃(EP1)に通商連合の司令塔を内部から破壊した強者ですからね。

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