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注目

スケルトン・クルー 第三話 感想(ネタバレ注意)

新ドラマが始動!さすがビジュアルは美しく、脚本も素晴らしい。 スピード、テンポもよく、視聴者を銀河に旅させてくれる。 ⚪︎アト・アティン 裕福な金融都市だと思われます。 建物が頑丈で新共和国の金庫ではないか。保安上、座標が明かされない。 従って海賊のターゲットにされる。シュードロウも狙っている。 まさかそんな星が実在するとは思いもしなかった。 空港がなく、上空に船が飛んでいない。孤立しているのです。 アト・アティンの人々は、自分たちがどれ程裕福か自覚していない。 ウィムは旅行に行ったことがないのでしょうか?行けないのでしょうか?(自由奔放な所がハンソロみたいだ) お昼代にしては、子供に持たせるようなクレジットの額ではないです。 裕福な癖に家庭で宇宙船を所有していない。 親たちは自ら助けに行こうとしない、ドロイド任せ。 まさかハイパージャンプしていくとは思いもしなかった アト・アティンの存在を銀河に知られてはまずい為、捜索願を出せないのです。 困りました。 ⚪︎スキピオの教訓 戦時中、共和国は銀行を国有化しました。スキピオが攻撃下に置かれ、 共和国と分離主義の預金が危機的状況だったのです。 新共和国はこれを教訓に、金庫の場所を伏せる事にした。 それがアト・アティン

共和国の治療

バローラム家が先祖代々議長を務めた共和国は成熟した民主国家でした。千年間、元老院が制定した賢いルールに則る銀河最大の組織でした。いかなる時代の出来事や事件、紛争があろうとも先人たちは頑なに共和国憲法を守り続けました。従って想定していない変化に対応できなくなります。仕方なく元老院議会は官僚の力に頼り、次第に官僚組織は膨張、元老院議会内で腐敗と堕落が蔓延していきます。もちろん機能不全になるのを防ごうとする動きもありましたが、内部で賄賂の誘惑や不正の触発で潰されます。共和国の腐りかけた患部の治療代は高すぎたのです。共和国の機能不全を治すのではなく、長期的に治療費を請求した方が儲かると考える企業法人が急速に議席を奪っていきます。
挙げ句の果てにバローラム最高議長が汚職の対象になってしまいます。汚職の件を本人は否定しましたが、議会に民主主義らしさをもたらす試みは失敗に終わります。
共和国内部の腐敗と堕落に終止符を打つには民間市場の全面的な拡張、即ち経済力の強化が効果的です。官僚組織はこれを実現する新しい最高議長の就任を望むようになります。この動きは民間市場の主役を担いたい通商連合の派閥に顕著に現れます。彼らは市場のコントロール権を得るために意のままに操れる議長候補を選びます。ナブーのパルパティーンです。洗礼潔白で汚職と関わりのない真面目で勤勉な議員は議長候補にする上で都合がよかったのです。辞任するバローラムが唯一期待できる人間です。
通商連合はナブーを封鎖、合法化を迫り、解除と引き換えにパルパティーンを最高議長に据えます。
経済力の強化を公約にしたパルパティーンは議会を治療していきます。
高い法人税の引き下げ、企業間の規制撤廃、市場貨幣の統一、上場の緩和、銀行の自由化でメスを入れます。しかしパルパティーンの手術は想定外の治療ミスに発展します。企業間の刺激作用は実現できましたが、経済面で共和国に還元する代わりに元老院の議席を放棄してしまったのです。つまり根本の原因は企業そのものの営業方針です。 利益の確保は自社のためで共和国の国益ではない。パルパティーンの治療は利益搾取のために利用されたのに過ぎなかったのです。
そこで財閥出身のドゥークー伯爵が企業間の新しいルール作り、分離主義連合の発足を提唱します。共和国で支払っていた関税の撤廃をはじめとする分離主義連合のルールは欲深い商人には大変魅力的でした。共和国と元老院は用済みになったのです。残された元老院は必死でパルパティーンを再選、任期を延長させます。誰もパルパティーンの後任をする勇気はありませんでしたから。
ここからパルパティーンとドゥークー伯爵の対立姿勢は実体化します。これを助長していたのが中立の立場で利益を稼ぐ通商連合や銀行グループです。
この治療過程を分析したジェダイ評議会はすべてのカルテが揃ったと判断、双方の大量破壊兵器の存在を公表します。共和国始まって以来のビジネスチャンス到来です。双方で周到に血を奪い合い、手術を繰り返す共和国の体力は疲弊していきます。パルパティーンは愛する民主主義の復活を目標に非常時大権という強力な法的手段で邁進します。これを使えば治療期間を短縮できると安心した患者の共和国民は熱烈に主治医パルパティーンを支持します。この荒治療の産物が銀河帝国です。

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