不利な状況に陥ったら、力づくでどんな手段でも勝たなければならない。
不利な状況は国民を脅す絶好の機会。
その手段となる兵力を世間に提示、使って勝つか、使わないで負けるか。二者択一を迫る。
前者を選んだ民衆は兵力行使の弊害となる、あらゆる法的手段すなわち憲法改正を元老院に訴えてくれる。軍需産業の資本を報酬
として約束する。
後者を選んだ国民は分離主義者とみなす。
ジェダイが発注しておいたクローン軍を、ジェダイが発見したフリで演じて、元老院で非常権の発動を強行採決させてくれた。民主主義の弱さ。上院は安心している。
危機的脅威に対して一気に中央集権をした後、意図的に失敗させて、国民に信を問う。
「このままでは負けますよ。不十分ですよ。完全な国家にしなくていいんですか?くやしくないんですか?」清廉潔白な議長がはじめて国民を騙した。
あらゆる種族の共和国民が一致団結して、かつての堕落した議会国家に戻らないように強権政治を支持する。
実行者は人間。銀河の全権力を限定期間内で集約、集権、強権させて迅速に機能する戦うための国家に作り変える。ヨーダの助言通り、勝つまでの非常手段と約束すれば簡単だ。
世間はこれほど強くなれば早く戦勝するだろうと期待するが、ジェダイが終わらせない。従って想像以上に異次元な軍事国家に急転する。
長期化と泥沼化に国民と兵士は疲れたが、不満はジェダイに転嫁すればいい。
民主主義はしぶとく耐えた。したたく共和国を団結させた。既存の千年体制から見事に脱却できる事を証明した。
千年間に一度の民主主義の難題を克服した。もはやこの集権政治を解散させる必要などない。せっかくの勝利を無にはできない。永遠の勝利にする。
この絶対的な勝利で金持ちになった人間は大勢いる。彼らが恐れるのは兵器産業の異常な成長が終わる事だ。戦争バブルの崩壊は皇帝でも怖い。
経済成長の安定路線に努めることが帝国の優先事項である。分離主義者からヴェイダー卿が回収した賠償金も使える。故ドゥークー伯爵の財産は使い果たした。
分離主義者はシディアスが密かにまとめていたが、彼ら亡き今、ジェダイがまとめていたことにすればいい。
何世紀も前から、戦争終結時の戦後処理に苦しんできた。がドロイド軍の機能を停止する事とオーダー66を発令するだけで戦闘は一瞬で終了する。これほど簡単な終わらせ方は皇帝しかできない。皇帝しかいない。ジェダイでさえもできない。
焼け野原は貧しい惑星ばかりだ。裕福な惑星はクローン戦争の勝利による帝国の資産。
皇帝は自分で始めた戦争を自分で終わらせた。完璧な形で。銀河最大の責任を果たした。
その証人がヴェイダー卿だ。
全ての犠牲となった兵士に告ぐ。
クローンの兄弟が流した血は帝国で生き続ける。勝つ事しか許さないDNAだ。
この帝国の強靭な中枢コアをありがとう。戦争のプレゼントだ。