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注目

スローンは皇帝の疲労を見抜いていた

帝国は疲れていました。 体制維持につぎ込む膨大なコストに悩まされていたのです。 そもそも旧共和国の衰退期に、戦時下の中、急遽構築された国家であり、 戦後もそれを継続するのは無理があったのです。 皇帝の疲労は隠蔽され、体制維持につぎ込むコストは途切れませんでした。 スローン大提督は見抜いていた。 不効率で巨大な戦争マシンは長生きしない。 皇帝一人に権限が集中する原理が、疲労の根源です。 しかし皇帝に権力を手放すことは進言できない、帝国の体制に関わる。 結局、皇帝と右腕は倒され、帝国はあっけなく崩壊します。 スローンの見抜いた通りになります。 皇帝の死が体制維持につぎ込むコストを停止した。 従って、スローンは第二の皇帝にはなりたくない。ならない方がいい。 疲れない帝国、次世代の帝国を目指します。帝国の欠陥を克服する。 長生きする次世代の帝国。 体制維持につぎ込むコストを削減する一番の方法は、 国家運営を新共和国に負担させて、押し付けることです。 この際、安全保障に特化した軍事組織にすべきです。 つまり帝国のような国家でないのです。 疲労からの解放は、機動的で機敏、軽量、即応的になれます。 帝国はクローン戦争の絶対的勝利で生まれましたが、 ファースト・オーダーは、帝国の敗北で生まれます。

ダースプレイガス (下)感想 (ネタバレ注意)

上巻の後、下巻を読もうかためらっていましたが、結局読みました。
簡単に言うと、レジェンズ総括本ですね。これまでのスターウォーズ・ファクトファイル、ルシーノ氏の作品で描かれた内容が満載です。ただ一つの作品に固執するのではなく、複数の作品を総合して楽しむ体験はルシーノ氏ならではです。
この本は今までのプリクエルで明かせれなかった謎、ファンが期待する場面が、ダースシディアスと師匠ダースプレイガス の視点で重厚に描かれています。

いかにしてプレイガス とシディアスはシスの計画を考案できたか?
それはジ
ェダイ、特にサイフォディアスとドゥークーに質問したり、相談を聞いていたからです。シスでありながら、ジェダイの前で姿を偽るのはシディアス卿の得意技ですよね。プレイガスも得意とします。しかし、パルパティーンはフォースでダークサイドを極める一方、ジェダイと接触するのは容易ではなかったようです。まずはサイフォディアスを相手に練習して、将来的にヨーダ、メイスを相手に偽る気だったと思われます。
ジェダイが怖がること、恐れている事を熱心に聞いて、分析して、計画をあたためました。
決してグランドプランのみでない。共和国の問題点、ジェダイと元老院の関係、フォースについてなど、多岐にわたります。
敵を知ることは力なり(闇の狩人)。サイフォディアスとドゥークーはついジェダイの弱みを言ってしまったようです。シスはダークサイドではなく、ライトサイドも徹底的に学んだ(シスの復讐)
つまり、シスの壮大な計画はシスだけで考えたわけじゃない。と言うことです。

ナブー封鎖事件についてですが、議会にコネや影響力を増していく企業、代表的なのは通商連合です。政界入りしたパルパティーンはこの組織を最大限に利用します。
偽りの仮面にも描かれましたが、アウターリムにある辺境惑星の代わりに通商連合の議席を拡大したのです。投票権が強くなれば、後の計画で都合がいいです。通商連合の理事会が形成されましたが、ニモーディアン以外の理事がいたことは都合が悪い。この裏で俯瞰するのはプレイガス ですが、実行するのはほぼシディアス。
通商連合の益をヌート・ガンレイの手柄になるように手配していました。実はガンレイは通商連合の議員を務めたことがあり、そこでパルパティーンは興味を持ったのでしょうね。
ナブー封鎖でぞくぞく多くの有力者が集まります。そのための準備がかなり周到だった。
初めてガンレイにホロ通信したシディアスも描かれています。脅すように脅迫したら、ガンレイ「食事中に何様のつもりだ!」笑  ガンレイの悪事を言って手玉に取ります。その情報はおそらくプレイガス の資金で買ったと考えられます。

クローン軍は、シスの重要なコマですが、人間を倍の速度で大量に成長させることは実現困難だったようです。それを叶えるためにプレイガス は巨額な融資をカミーノ政府に約束した。
サイフォディアスがクローン製造の発案者ではなく、ズバリ プレイガス だったんです!
製造を依頼するために、サイフォディアスをそそのかした。サイフォディアスはクローン軍がジェダイの敵に回ることを恐れていたかもしれないです。


ドゥークーとパルパティーンの出会いにも感激しました。「オーダーを脱退しようと考えているところだ」ジェダイ脱退の決意を初めてドゥークーはシディアスに言ったのです!腹を割って、ドゥークーの本気はどの程度かシディアスは探っていました。聖堂に来たアナキンスカイウォーカーのことをパルパティーンに話したのは、ダースモール ではなく、ドゥークーだったようです!ドゥークーは当時、聖堂にいましたよね。


最後に..
クローンウォーズ計画を立案した背景にあるのが、「一万人のジェダイをどうやって一瞬で始末するのか?」です。共和国の政治的再編とか、中央集権、国力の疲弊などは二の次。
いくらジェダイと相談しても、この課題はシスでなければ考えつかないと思われます。ジェダイの弱点、共和国の現状、戦いの前兆を冷静に分析して、着実に準備を整えた。それをシディアスが完璧に実行するには、どうしても共和国最高議長の椅子が欲しかった。全銀河の情報を報告される人間になる。
正義としての方向を見失っていたジェダイは、オーダー66より随分前にシスに敗北していたのです。ジェダイは銀河を統治する資格がなかった。

私の中では、悪の迷宮以上、偽りの仮面、ターキン、カタリスト、よりも面白い作品だと言えます。

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