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注目

スローンは皇帝の疲労を見抜いていた

帝国は疲れていました。 体制維持につぎ込む膨大なコストに悩まされていたのです。 そもそも旧共和国の衰退期に、戦時下の中、急遽構築された国家であり、 戦後もそれを継続するのは無理があったのです。 皇帝の疲労は隠蔽され、体制維持につぎ込むコストは途切れませんでした。 スローン大提督は見抜いていた。 不効率で巨大な戦争マシンは長生きしない。 皇帝一人に権限が集中する原理が、疲労の根源です。 しかし皇帝に権力を手放すことは進言できない、帝国の体制に関わる。 結局、皇帝と右腕は倒され、帝国はあっけなく崩壊します。 スローンの見抜いた通りになります。 皇帝の死が体制維持につぎ込むコストを停止した。 従って、スローンは第二の皇帝にはなりたくない。ならない方がいい。 疲れない帝国、次世代の帝国を目指します。帝国の欠陥を克服する。 長生きする次世代の帝国。 体制維持につぎ込むコストを削減する一番の方法は、 国家運営を新共和国に負担させて、押し付けることです。 この際、安全保障に特化した軍事組織にすべきです。 つまり帝国のような国家でないのです。 疲労からの解放は、機動的で機敏、軽量、即応的になれます。 帝国はクローン戦争の絶対的勝利で生まれましたが、 ファースト・オーダーは、帝国の敗北で生まれます。

クローンウォーズ・ファイナルシーズン(オーダー66) 感想


クローン戦争にまつわる話はレジェンズ、カノン含めてかなりあります。それらを全て読破、視聴するのは大変ですが、ジェダイの終焉と共和国崩壊という歴史的大事件を考える事はプリクエルの醍醐味ですよね。シスの復讐公開後に長い時間をかけて、骨組みに肉付けされます。そして、最後のクローンウォーズで最終段階に達しました!主な内容は以下です。


○コルサントの戦いの間、アソーカはどうしているか?

○モールはシスの計画を妨害できるか?


アソーカとアナキン、オビワンが再開後、ボカターンによって、モールの居場所が判明します。同時期にグリーヴァスがコルサントを奇襲します。3人は話し合った末、アナキンとオビワンはコルサントに行き、アソーカとレックスはマンダロアに行く判断をします。もしアナキンがコルサントに行かずアソーカとマンダロアに行く、又はアナキンがコルサントに遅れて行く展開になったら、シディアスの計画に支障をきたす可能性があります。つまりこのタイミングでモールの居場所が判明するのはシディアスにとって想定外であり、モールが憎きシディアスの計画を妨害する絶好のチャンスだったわけです。結果的にアナキンとオビワン二人でコルサントに行きます。やはりパドメに会いたいアナキンの気持ちは強かった!しかしオビワンの存在はシディアスにとって邪魔です。この3人の背後には、シスの陰謀を暴きたい評議会の思惑がありました。モールは、シディアスの元弟子であるだけでなく、ドゥークーを生きたまま捕らえれば、全容が把握できるからです!しかしドゥークーは口封じされてしまいます(アナキンがしてしまう)。

アソーカはモールから初めてシディアスという名を聞き、オビワンに報告します。評議会はシディアスの正体を暴く寸前である事、このタイミングでのコルサント奇襲は陽動作戦である事、長い年月シスが共和国を支配下に置いていた実態、ドゥークーがジオノーシスでオビワンに言った事は本当だった事を話します。そして、アナキンを評議会とパルパティーンの間の二重スパイにする駆け引きが始まります。

アナキンの事をよく知るアソーカは、オビワンに反発した上で、アナキンを助けようとしますが..


というシナリオでシスの復讐を補強、別角度の視点で完璧に描かれています。ルーカスフィルム、脚本家、フィローニ監督はお見事です。一番凄いと感じたのは、モールとアソーカの戦いの台詞です。

「権力の後退がまもなく起きる」

「背後にいるのはダースシディアス?」

「あらゆる出来事の背後に、常に影の中にいる、だがそれもお終いだ。表に姿を現す」

”ダースシディアス”の正体は誰?ではなく、明らかになりつつあるシスの実態をぶら下げて視聴者を引き寄せる手法が取られています。凄いですね、そしてモールはアソーカに手を差し伸ばします(ここはシスの定番)。

「一つだけ質問に答えて、アナキンスカイウォーカーに何を望んでいるの?」

「全てのキーなのだ、あの男が。」

モールはアナキンと面識はありませんが、アナキンが重要人物であり、新たなシスになると言います。シディアスはアナキンを弟子にする事をドゥークーにしか明らかにしませんでしたが、モールは見抜いていた様です。モールはマスターに裏切られた経験をしているので、ドゥークーも同じ目にあったと察します。シスの弟子は使い捨て、残酷です。

アソーカはがモールを確保した事を察したパルパティーンはオーダー66を発令、クローン兵の行動抑制チップを起動させます。モールを口封じに始末する命令を下します。オーダー66を見抜いたモールは生き延びます。「見事だ、ジェダイの為の軍隊でジェダイを始末する..」

憎きシディアスをモールが称賛したのです。これはシスの快挙であり、ジェダイの敗北です。ヨーダはキャッシークで杖(コマ)を落とし敗北を認めます。シスのドミノ倒しはモールに邪魔される事なく行われました。

よく考えれば、シディアスはモールを確保して、あえて逃した経緯があります(コミック、ダソミアの後継者)。ここまである程度想定内であり、主導権は揺るぎなかったわけです。


こうしてオーダー66発令時のアソーカ、モール、レックスの視点を描く事で、クローンウォーズは完結します。長年ファンが知りたかった内容を映像化する事で、非常に完成度の高い作品になりました。驚異的なのはシスの復讐公開から15年経っても、骨組みがしっかり機能している点です。




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