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注目

スケルトン・クルー 第三話 感想(ネタバレ注意)

新ドラマが始動!さすがビジュアルは美しく、脚本も素晴らしい。 スピード、テンポもよく、視聴者を銀河に旅させてくれる。 ⚪︎アト・アティン 裕福な金融都市だと思われます。 建物が頑丈で新共和国の金庫ではないか。保安上、座標が明かされない。 従って海賊のターゲットにされる。シュードロウも狙っている。 まさかそんな星が実在するとは思いもしなかった。 空港がなく、上空に船が飛んでいない。孤立しているのです。 アト・アティンの人々は、自分たちがどれ程裕福か自覚していない。 ウィムは旅行に行ったことがないのでしょうか?行けないのでしょうか?(自由奔放な所がハンソロみたいだ) お昼代にしては、子供に持たせるようなクレジットの額ではないです。 裕福な癖に家庭で宇宙船を所有していない。 親たちは自ら助けに行こうとしない、ドロイド任せ。 まさかハイパージャンプしていくとは思いもしなかった アト・アティンの存在を銀河に知られてはまずい為、捜索願を出せないのです。 困りました。 ⚪︎スキピオの教訓 戦時中、共和国は銀行を国有化しました。スキピオが攻撃下に置かれ、 共和国と分離主義の預金が危機的状況だったのです。 新共和国はこれを教訓に、金庫の場所を伏せる事にした。 それがアト・アティン

J・ルシーノ氏とカノン

周知の通り、カノン体制が発足して5年以上が経過しました。スターウォーズというプラットフォームを構築する上で、数多くの作品の設定が矛盾なく統合されています。かつては作品ごと、作家やクリエイターによって勝手に設定が展開、全体的に統合されない事態になっていました。フィローニ監督はこれを教訓にしたと言えます。


第一弾、劇場版クローンウォーズを公開しました。この”正当な公式”の作品により、ルーカスフィルムがSW関連作品を統括、集約する事になります。”正当な公式”の権限を強化したのです。これまで多くの作家やクリエイターが考案した設定やストーリーをルーカスフィルムが再構築します。公式に採用される基準を設ける事により、作品を創作する上で一定の目安になります。

第二弾、ルーカスフィルム・ストーリーグループを立ち上げます。この少数精鋭の人々が独占的に主導する事になります。彼ら主導の下、クローンウォーズをアニメシリーズとして長期的に公開していきました。長期的に続く事により、採用基準がより明確になります。ストーリーグループは少数精鋭ですから、大人数で分散して進めるより、格段に効率よく統合され、全体的に洗練されます。カノンの始まりです。

第三弾、フォースの覚醒の公開により、実写の劇場版制作を本格化していきます。クローンウォーズによりストーリーグループの機能が実証され、更に権限を強化させます。実写の劇場版が強力な骨組みとして製作され、そこから矛盾なく派生作品が展開されます。フィローニ監督の思惑通り、”正当な公式”になったのです。 

ローグワンの公開により、複雑極めたデススター開発史すなわちプリクエルとオリジナルの間に大胆にメスを入れました。権限を握るストーリーグループ主導の下、全体的、包括的な作業が可能になりました。全ての作品により、設定とストーリーが統一され、洗練されます。完成度が高く明快になります。

第四弾、ディズニープラス配信を開始します。

プラットフォームとしての成熟度が高くなるにつれ、容易に実写作品を配信していきます。ファンなら誰もが望む映像の数々(サルラックの中のボバフェット等)を実際に制作する事で、プラットフォーム全体の細かな要素を補完、完成度を更に高めます。




このような経緯を考慮すると、ルシーノ氏の作品は残念ながらカノンの基準に見合いませんでした。

彼はレジェンズの作品において、複数の作品を統括する試みは持っていました。しかしルーカスフィルムの外の作家ですから、”正当な公式”の権限は行使できません。

ルシーノ氏の作品は、緻密なストーリーで読者を大変満足させていましたが、ルーカスフィルムが打ち出したプラットフォームの構築において不都合な側面があったのでしょう。

ローグワン公開時にルシーノ氏は「カタリスト」を執筆しましたが、以前のルシーノ作品とは違い独創性に欠けていました。執筆段階からストーリーグループの横槍が入る体制に我慢できなかったと思われます。

ルシーノ氏の復帰を望みたいですが、カノンがプラットフォームとして続く以上、我慢しなくてはいけないのかもしれません。



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