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注目

結局、皇帝を滅ぼせるのは孫娘だけ

ネクロマンサー計画の過程で、皇帝のクローンが何体か生まれます。 カミーノアンは失敗作をエクセゴルに送ったとされます。 スノークです。皇帝に値しないですが、シス・エターナルはファーストオーダー計画に利用価値を見出します。意図した脆弱さ。 試行錯誤を経てレイが出現する。ミディクロリアン値の高い人間。 レイを皇帝の息子と妻が匿っていた。皇帝は早い段階でエクセゴルでダークサイドに洗脳したかったが、ベストゥーンのオーチはしくじります。 幼少期にエクセゴルで訓練できぬまま、どこかで成長していく。 皇帝にとっては危険な兆候です、皇帝の血を受け継ぐ孫。 皇帝はレイが自身を滅ぼせると分かっていた。だから怖かったのです。 弱点を始末したかった。どこにいるかさえ分かれば。 やがてレイについてスノークの耳に入ります。 レイはレジスタンスの戦力になり、大きな脅威になっていた。 皇帝の血をダークサイドに活かして欲しいのに、そうしてくれない。 意外な事に、レイは権力とか暗黒面には興味がなかったのだ。 これまでと違い、暗黒面に落としにくい。 言い換えれば、皇帝を完全に滅ぼせる切り札がレイなのだ。 レイアはそれを見抜いていたから、レイを訓練した。 ルークもまさか皇帝の孫娘が弟子入りに来たとは想像しなかった。 皇帝の忍耐強さは受け継がれていた。 両親の忠告通りにジャクーを離れなかったお陰で、皇帝を滅ぼせる切り札を失わずに済んだのだ。 ヨーダはレイこそ貴重であるとルークに主張した、まさにその通り。 ヨーダは皇帝に敗れたが、レイを訓練させれば皇帝に勝てるかもしれない。 皇帝が絶対的な力を有した程、絶対的な切り札。 皇帝を滅ぼすにはどうすべきか頭を悩ましてきたが、フォースの覚醒で事態は進展する。 皇帝がレイを始末する為のコマは、ベンソロである。 レイの発見に伴い、スノークに二人を対峙させる。ダイアド。 二人を競わせ、スノークを倒せるか試す。結果、見事にスノークの不意を突いた。 二人の前に蘇った皇帝が立ちはだかる。 当然、スノークのように皇帝を滅ぼしたがるベンソロ。 レイが皇帝の孫である事を知ってしまう。レイの力を使えば、皇帝を滅ぼせるのに気づく。 しかしレイは協力するのを拒む。ベンソロが父ハンソロを殺した事が許せなかったのだ。スノークのように皇帝を倒すのは不可能だ。 代わりレイの始末を皇帝が要求する。 レイ...

J・ルシーノ氏とカノン

周知の通り、カノン体制が発足して5年以上が経過しました。スターウォーズというプラットフォームを構築する上で、数多くの作品の設定が矛盾なく統合されています。かつては作品ごと、作家やクリエイターによって勝手に設定が展開、全体的に統合されない事態になっていました。フィローニ監督はこれを教訓にしたと言えます。


第一弾、劇場版クローンウォーズを公開しました。この”正当な公式”の作品により、ルーカスフィルムがSW関連作品を統括、集約する事になります。”正当な公式”の権限を強化したのです。これまで多くの作家やクリエイターが考案した設定やストーリーをルーカスフィルムが再構築します。公式に採用される基準を設ける事により、作品を創作する上で一定の目安になります。

第二弾、ルーカスフィルム・ストーリーグループを立ち上げます。この少数精鋭の人々が独占的に主導する事になります。彼ら主導の下、クローンウォーズをアニメシリーズとして長期的に公開していきました。長期的に続く事により、採用基準がより明確になります。ストーリーグループは少数精鋭ですから、大人数で分散して進めるより、格段に効率よく統合され、全体的に洗練されます。カノンの始まりです。

第三弾、フォースの覚醒の公開により、実写の劇場版制作を本格化していきます。クローンウォーズによりストーリーグループの機能が実証され、更に権限を強化させます。実写の劇場版が強力な骨組みとして製作され、そこから矛盾なく派生作品が展開されます。フィローニ監督の思惑通り、”正当な公式”になったのです。 

ローグワンの公開により、複雑極めたデススター開発史すなわちプリクエルとオリジナルの間に大胆にメスを入れました。権限を握るストーリーグループ主導の下、全体的、包括的な作業が可能になりました。全ての作品により、設定とストーリーが統一され、洗練されます。完成度が高く明快になります。

第四弾、ディズニープラス配信を開始します。

プラットフォームとしての成熟度が高くなるにつれ、容易に実写作品を配信していきます。ファンなら誰もが望む映像の数々(サルラックの中のボバフェット等)を実際に制作する事で、プラットフォーム全体の細かな要素を補完、完成度を更に高めます。




このような経緯を考慮すると、ルシーノ氏の作品は残念ながらカノンの基準に見合いませんでした。

彼はレジェンズの作品において、複数の作品を統括する試みは持っていました。しかしルーカスフィルムの外の作家ですから、”正当な公式”の権限は行使できません。

ルシーノ氏の作品は、緻密なストーリーで読者を大変満足させていましたが、ルーカスフィルムが打ち出したプラットフォームの構築において不都合な側面があったのでしょう。

ローグワン公開時にルシーノ氏は「カタリスト」を執筆しましたが、以前のルシーノ作品とは違い独創性に欠けていました。執筆段階からストーリーグループの横槍が入る体制に我慢できなかったと思われます。

ルシーノ氏の復帰を望みたいですが、カノンがプラットフォームとして続く以上、我慢しなくてはいけないのかもしれません。



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