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ファーストオーダー計画: 徹底した効率化
機動的で機敏な帝国をつくる。あらゆる不測の事態に臨機応変かつ素早く確実に対応する組織を作るのがスノークの目標だった。これは敵の不意を突き、確実に敗北に追いやる組織を作る事も意味する。
帝国の頃、皇帝は自身の命令を実行させる過程で、帝国が要するあらゆる高いコストに不満を抱いていた。命令の内容が複雑で高度な程、成功率は格段に低くなった。
皇帝はこの実態をヴェイダー卿に検証させたら、帝国の指揮系統や実行プロセスが大規模であり、全て画一的な手順でこなされている点が問題だと主張した。命令の内容や規模、難易度に応じて専門性の高い部隊に直に素早く実行させた方が、効率がよく成果と質が保障される。同時に帝国の構造を簡素化できる。しかし、その様な異端なプロセスを帝国に導入する事は不可能だった。
より少ないコストで皇帝の命令を実行できたら、他にも重要な課題に人員を割り当てられるだけでなく、小規模の帝国つまり精鋭のみの帝国を実現できる。少ない軍隊で銀河を短時間で制圧できるのだ。大勢で繰り広げられるくだらない派閥争いや愚かな権力闘争を回避できたら、皇帝の負担軽減も可能になる。
帝国は全銀河を包括的に支配する為に、巨額の財源とあらゆる資源を浪費していた。細かく検証した結果、必要に応じて最適に使われていなかった。画一的処理の弊害である。帝国の軍備は過剰ではないか?もっと先進的にできないか?
代表的な例はストームトルーパーである。トルーパーの生存性は低く、一体一体にコストをかけなかった。訓練を施す割に、遂行する任務のレベルが低い傾向。
スノークはトルーパーの訓練時間を大幅に長期化させる。洗脳させるだけでなく、スノークへの忠誠を確かにした。一体一体が若いので、肉体と精神面で耐えさせた。トルーパーの任務達成率を上げる為に個々の特技や能力に応じて、専門性の高い訓練を施す。主に地上から離れ完全独立したデストロイヤー内で行われた。進化したスターデストロイヤーのテクノロジーは、地上から完全独立した環境を提供。つまり天候や汚染、自然災害などに邪魔されない。
訓練する上で、優秀な者と、優秀でない者に別れる。全員まとめて画一的に鍛えない方が効率的である。内部から特に忠誠心の強い者を厳選、エクセゴルに送った。
スノークがこだわる人的資源への適切な投資は正しいのである。
資源、兵力、人員、兵器といったあらゆるコストに制限を設けた結果、銀河を支配する上で、徹底した効率化が進められた。これは少ない資源を有効に利用する発想である。