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キャシアン・アンドー 第四話 感想(ネタバレ注意)
帝国のミスを内側と外側から検証できるエピソードだった。
”NS-7を盗んだ人物は帝国にとって極めて手強い危険分子、早急に抹消すべし”
帝国保安局ISBは、現時点でミスを犯している。デドラがNS-7スターパスユニットを回収、盗んだ人物を特定したくても、通り一遍の対処しかしてくれない。現場レベルで十分脅威であることが明白でも、中央から離れている限り優先事項にならない。あとで手遅れになるだろう。柔軟な対処もできていなかった。
このエピソードで、キャシアン・アンドーを特定して抹消できれば、帝国に対する潜在的脅威を消せた筈だ。一人の工作員を抹消するだけのコストしかいらない筈だった。
帝国は銀河での支配を絶対的にすべく体制を恐怖で無理やり締め付けている。特に帝国元老院での強権は、全議員を支配している。多くのスパイを潜入させ、皇帝に歯向かう者を密告させて処罰する。元老院内部は全て皇帝に筒抜けだ。(モンモスマは背信行為をしている)
しかし、銀河の末端に潜む危険分子を疎かにしている。
体制の綻びは末端から始まる、末端から腐り次第に内側に浸透していく。
帝国は自分たちの力に酔いしれ、危険分子が見えていない。
早急に手を打たなければ、さらなる脅威になりかねない。
コルサントの中央支配に集中していて、真の脅威を見過ごしている。このまま危険分子を放っておくべきではないのに、帝国は真の脅威を真剣に捉えていない。少しの火種が大胆に燃え広がる。今はそれを抑える絶好の機会なのに重要視できない。
帝国の官僚主義が邪魔している。体制維持に精一杯だ。早急に対処すべき事案を優先していない。保身の為に周りを蹴落とそうとする輩だ。機械的に手順通りに対処しようとする傾向。
柔軟で機敏な戦略を実行できない。(人間のみが権力を握る弊害でもある)
恐怖を国民に植え付ける事が最善だとしているが、より強い反乱分子を生み出す。
今、それが始まろうとしている。
キャシアン・アンドーを抹消できたら、反乱軍は創設されなかったかもしれない。
希望という大義は厄介だ。