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バッドバッチ S2 第三話 感想(ネタバレ注意)
戦後のクローン軍の実態が明らかになってきました。
クローン軍は大勢の仲間を犠牲にして、ジェダイと共に共和国の勝利を勝ち取りました。民主主義という大義がありました。
しかし予想外にも、共和国はかつての共和国ではなくなり、帝国に再編されます。ジェダイがクローン戦争を画策した主犯であり、ジェダイが戦犯になったのです。従って、クローン兵はオーダー66を実行、ジェダイのクーデターを阻止します。
新秩序発令に伴い、共和国の勝利を国民と元老院は祝福します。
「共和国は勝った!民主主義は耐えたのだ!」
という具合にシディアス卿のジェダイ抹殺計画と銀河の再編は、事実上成功した訳ですが、まだ残されている懸念があります。
クローン戦争の戦後処理、すなわちクローン軍の引退です。
皇帝のオーダー66に素直に従ったクローン軍でしたが、実際には強制的に命令に従っていました。不意を突いてジェダイを裏切らなければ、共和国のままでありジェダイが滅びる事もなかったでしょう。実は後悔しているのです。
命令に従うのがいい兵士の筈だが、間違った命令も許容されるのか?
クローンはドロイドと違い自分で考えられるので、振り返ります。
これまでの犠牲を思うと、民主主義の大義がない帝国に従うべきか?
本当にジェダイが戦争を画策していたシナリオに納得すべきか?
次々にクローンが自らの意思で離隊していきます。(高齢化に直面しているので、これ以上血を流したくない)
共和国の勝利と共にクローン軍は用済みになりました。また帝国に不都合なクローン兵を始末する帝国士官も現れます。(戦時中からクローンは人間でない製品だと軽蔑する士官もいる)
戦後処理の一環で帝国はカミーノ政府を排除したので、カミーノ政府の資産であるクローン軍も不要という形になります。
おそらく皇帝が懸念していたのは、ジェダイについて妙な憶測や噂が広まる事です。帝国は徹底的に封じ込めを行います。この戦後処理に失敗すれば、ようやく完成しつつある帝国に支障をきたします。また皇帝は、オーダー66を強制的に実行させた後に生じる疑念を見抜いています。
その為に元老院はまだ利用できるでしょう。完全に骨抜きにする前に、皇帝が何らかの行動を起こす事は確実です。
ストームトルーパー計画が始まる。
※クレニックが設計した共和国軍の司令塔が朽ちていくのは虚しい。ヴェネター級の製造も縮小され、帝国は要員を削減していく。共和国の勝利を後世に示す建造物となる。
(クローン軍を隔離して、世間の目から逸らす。もともと要塞だから好都合。
クローン戦争を風化させる)
では、帝国は軍の司令塔をコルサントの何処に移した?今後の登場に期待したい。
※クロスヘアは人気キャラクターらしいが、単に命令を高い水準でこなすなら、ドロイドの延長線だ。想像的思考こそクローンの強みなのに。