注目
銀河規模の兵器産業
帝国を支えた影の土台、兵器産業は元老院を骨抜きにする上で大変役立ちました。兵器産業を活性化させれば、従業員という元老院を支える有権者を喜ばせられます。これは元老院議員が支持基盤を固める上でよかった。
その為、元老院は兵器産業に逆らえなくなります。
兵器産業と帝国の軍部は強固に癒着しており、元老院を意のままに利用します。反乱分子の脅威を元老院議員に派手に宣伝させたり、議会に兵器の増産を承認させたり、軍事予算を増額させたり、兵器産業を活性化させる上で欠かせない。
クローン戦争中は、銀河全域に兵器産業の工場や拠点が新設され、戦時体制が構築されます。莫大な緊急予算により、新兵器や革新的技術が次々に開発され、共和国軍の兵力になります。
クローン戦争は構造上、終わりなく激しくなりますから、銀河全域の兵器産業が市場、プラットフォームとなり強靭になります。後に帝国を支える土台です。
銀河全域が兵器産業に逆らえなくなります。
戦争が突如終わり、暴落する事を銀河全域の兵器産業は懸念しました。
しかし皇帝は戦時体制を終わらせず継続して、軍部を解散しなかったので、兵器産業の活性化は続きます。従業員は喜び、元老院は有権者に支えられます。帝国に感謝します。
後に皇帝は元老院を解散させます。兵器産業の支配構造が強固になったので、元老院は必要なくなったのです。
すなわち、銀河規模の兵器産業です。クローン戦争で急速に構築された市場をさらに強固に活性化させ、安定的にします。影の土台を固めるのです。
戦時体制が終わらない事を意味します。
帝国に忠実な従業員は、帝国の手先になります。
皇帝の目標、どんな強敵の国家、組織にも絶対に負けない帝国が実現します。兵器産業は皇帝に忠誠を誓う。
しかし問題があります。兵器産業自体が疲弊してしまうのです。
戦時体制の維持は、帝国の体制を維持できる反面、兵器産業を活性化し過ぎてしまいます。従って、維持する為に莫大なコストが生じていきます。
そもそも戦時中に急速に構築された体制を、戦後永遠に続けるのは無理があります。
この点は帝国内部で指摘されていました。
土台が強固であるが故、乗っているしかないんです。