注目
ジャージャーは かなり帝国に貢献した
⚪︎強硬な法案を通した政治手腕
腐敗と堕落に満ちた共和国元老院は、簡単な法案もスムーズに審議されていませんでした。
共和国は分離主義の台頭により、安全保障上の危機に直面します。共和国軍の創設を求める世論の声は次第に強くなり、軍の創設をめぐり議会が二分される難しい政局になります。
そのタイミングでジェダイがクローン軍の存在を明かします。クローン軍を共和国の正規の兵力にしたい所ですが、分離主義の攻撃前の使用を元老院は認められません。
明らかな危機的状況が目の前に迫りつつも対処できないのです。
ヨーダがパルパティーンに提案していた非常時大権の発動をマスアミダが提案します。
共和国の建国史上、発動された事のない大胆な権限です。当然、否決されると思われました。
パルパティーン自身、不可能だと思っていました。独裁者にはなりたくなかったのです。
「議会を二分する局面で、そんな法案通ったら、奇跡だ」長年の経験。
しかしジャージャービンクス代議員は、見抜いていました。絶対に通る!政治経験は浅いですが、前向きなグンガンです。ジェダイは温かく見守ってくれます。
急に法案を策定、動議を提出します。エリート層から笑われる始末。
しかし予想外にも、すんなり通過、迅速にあっさり可決してしまったのです!
こんなの前代未聞です!
満場一致で非常時大権が成立、クローン軍は共和国の正規軍になります。
⚪︎パルパティーンから褒められる
クローン軍の存在露呈と分離主義の脅威、揺れ動く元老院の政局を見極めたジャージャーの政治手腕をパルパティーンは賞賛します。「まさに急転直下。無理だと思ったよ。さすがアミダラ議員の愛弟子だ。同じナブーの出身として嬉しい限りだ。共和国の為にありがとう」
大量の政敵を作りかねない危険で強硬な法案を、リスクを恐れずに提出、支持を得たのです。
共和国の安全を保障する上で、非常時大権は不可欠です。
⚪︎強行採決だった
しかしジェダイでも想定外の事態に発展します。戦争を早期に終わらせる事に失敗したのです。
長引く戦争は、中央集権と独裁を招き、後の帝国の基盤になります。
非常時大権が成立しなければ、帝国は誕生しなかったのです。
元老院があれほど軍の創設に悩んでも、安全保障上の危機を目の前に、コロッと団結した。
ろくな検証や事実確認、リスクを計算せず、通してしまった。民主主義は強くも弱くもなります。
パルパティーンは共和国に対する攻撃を抑止できたと安堵しました。
この様な危機的状況が戦時中、何度も起きます。ジャージャーのように強硬な法案が次々に成立します。戦時下に適した憲法の改正です。
ジャージャーは自身の経験に罪悪感を覚え、ナブーに帰ります。パドメから叱責されたと思われます。
⚪︎ヴァローラム
非常時大権の迅速な成立について、前最高議長も驚いていました。
非常時大権は不適切だったと、ヨーダと意見が一致します。「ジャージャーは利用された」
ヨーダは戦争を早期に終わらせられなかった事を謝罪します。そしてパルパティーンをいつまでも独裁者のままにしない事を約束します。ヴァローラムは、パルパティーンは非常時大権を返上する筈だと考えていた。
「控えめで謙虚な男だ、好きで独裁者になった訳ではない」