注目
緊迫感を煽っておきながら実は掌握している
共和国最高議長の座に君臨するシディアス卿は、全銀河の情報を集約できる立場にいます。毎朝、情報部とジェダイの報告で何が起きたか大抵の事は分かる。最高議長の特権です。
これはクローンウォーズ計画を立案する上で、大変役立ちました。
最高議長でしか知れない事を把握できるので、包括的で統合された戦略を練る事が可能です。ジェダイでさえも協力してくれます。
1000年続いた共和国を意図的に分断させます。弟子のティラナス卿をドゥークー伯爵として操るのです。ドゥークーに「関税は払わなくていい」など、経済的においしい話を言わせます。共和国の高い関税制度に不満を持っていた星系が集まる。
パルパティーンは愛する共和国が二つに分裂している現状に頭を悩ませます。パルパティーンの政敵は、ドゥークー伯爵に扇動されます。共和国は分離主義を国家と認めません、基本交渉はしない。
やがて分離主義は武装するようになり、安全保障上の脅威になる。
ドゥークーを説得できず、パルパティーンの手に負えなくなっており、事態を掌握できず、共和国の限界が露呈します。
ジェダイはかなり懸念しており、共和国政府の統治が揺らいでいると主張します。共和国が分裂した以上、情報を集約できず、包括的で統合された戦略を練る事が不可能になるのです。
しかしそれは表向きの話、ティラナス卿が毎晩、シディアス卿に報告してくれます。つまり実は全てをこっそり掌握できているのです!シスの支配下でクローンウォーズ計画は立案、実行され、シス卿がデザインしたシナリオで事態は進展する。
パルパティーンが悩み、共和国民が不安になる程、中央集権が強固になります。どの星系も防衛力を高めるために兵器を買います。銀河全域が兵器産業のマーケットに変貌するのです。
「共和国が負けてしまう」と、国民を不安にさせれば、元老院は防衛力を強化してくれます。グリーヴァスを暴れさせ、致命的な攻撃をちらつかせる。
厳しい戦況の中、情報を集約して包括的で統合された戦略を練られるのは、シディアス卿一人であり、確固たる主導権を握ります。
シス卿は二人だけなので、銀河全域に影響する行動を迅速に実行できます。これはジェダイを出し抜き不意を突けます。どんな不測の事態が生じても、ジェダイよりも早く把握できます。
ヨーダでさえもシディアス卿を見抜けない。
シディアス卿はジェダイの目を掻い潜り、戦争終結と帝国創設のシナリオを迅速に立案。「これから起きる事をお前は止められない」敵味方双方を熟知しているので、意図した展開にしやすい。
確固たる主導権をこっそり行使します。中央集権によりシス卿一人の行動が全銀河に影響します。ジェダイはまんまと騙され、切り札アナキンを失う。
従って、シス卿にミスは許されません。シディアス以上にティラナスの方が危ういので、口封じします。この一手はジェダイを出し抜けました。
モールがアソーカに言ったように、シスはあらゆる影に潜んでいます。