補佐官スライムーア について。

遥かかかなたの銀河では男女問わず、様々な惑星の代表が元老院として活躍しています。長く繁栄した民主国家では最高議長が代々、有能な人物を側近にしていきました。
銀河帝国が勃興する数十年前は官僚を議長の側近にするように手配されるようになります。
官僚の泥沼にはまった共和国には官僚の都合の良いように議長を操ろうとする思惑が政治機関内であったようです。実際にバローラムは
マスアミダの理詰めで思うように権限を行使できません。これを察知したパルパティーンは法案作成を担当する補佐官のセイタリアが無能だと思っていたかもしれません。セイタリアはパルパティーンを助言者として尊敬していたらしいので大体想像はつきます。
だから、マスアミダを通して官僚をコントロールするために、今までとっておいた駒を補佐官に起用します。ゴーストネビュラの奥深くにあるアンバラという謎に満ちた惑星出身のスライムーアです。彼女の経歴はパルパティーン同様、謎に包まれています。
スライムーアは幼いころ、サブラクの暗殺者に誘拐され、幽閉されてしまったようです。閉じ込められている間、毎日、遠い昔に死んだシス卿によって精神的なそして霊的な攻撃を受けます。しかし、彼女の生まれながらの意志の強さだけが気が狂うのを防いでいました。最終的にパルパティーンによって救われ、世話をされたようです。二人の関係は親密になりました。そしてパルパティーンは自分が熟考した計画を初めて打ち明けます。丁度、シディアスとして接触したドゥークーに打ち明けたように。興味を惹かれたムーアは何ができるか尋ねると、パルパティーンは分身であるシディアスの存在も打ち明けます。陰謀の全てを理解させてくれたことをパルパティーンに感謝した彼女はパルパティーンに強い忠誠心を誓います。それに満足したシディアスは度々、黒のマントを貸し、ムーアに演じてもらうこともあるほどでした。補佐官の彼女は議長オフィスの訪問権を司るようにもなり、パルパティーンの正体がジェダイにばれないようにするため、会議を密かに客観的に観察して、活躍するようになります。
ここで気になるのは、幼少期のムーアを誘拐したサブラクの暗殺者は実はダースモールであった可能性があるのです。つまりシディアスは何人かのアンバラ人を幽閉させて、生き延びた最後の一人を、何も知らなかったパルパティーンとして救出する演技をしたことになります。シディアス本人も驚いたのは生き残った最後の一人が男性ではなく女性であったことです。
それにしても恐ろしい女性を側近に起用しましたね!