パドメ・アミダラ

ナブー封鎖計画はシスの完璧な計画でした。その重要な駒が元老院議会をよく知らないでパルパティーンを信頼しきっている、世間知らずなアミダラ女王です。
しかし、女王が侵略合法化を署名する前にジェダイが特使としてきてしまいました
結局合法化の署名なし、女王が死ななくても、パルパティーンが議長に推薦されるという想定外の結果でナブー封鎖事件は収束します。
計画通り、パルパティーンは後の裁判で
ガンレイ総督を誘導尋問して、総督の座に留めようとしましたが、アミダラの妨害には頭を悩ませられます。
しかし、通商連合の最高幹部がガンレイ一人であることを世間に知らしめていたので、経済エンジンを停滞させないためにガンレイの総督続投はなんとかできました。最高幹部がいなくなれば組織の運営に支障をきたすからです。だから、アミダラが生きていようとシディアスにとっては大問題ではなかったのです。そこでパルパティーンはパドメを別の使い道に誘います。議員という自分の後釜です。

クローン戦争勃発前の10年間はパルパティーンは民主主義に忠実な清廉潔白なイメージを議会に浸透させる必要がありました。そこで、かつてナブーの議員だったことを議会に思い出させるためにアミダラを議会の椅子につかせて発言させるメリットがあったわけです。

そこでアミダラの任期後、女王に選出されたジャミーラに元老院議員になるように説得させます。アミダラは任期を終えても、憲法を改正して任期の延長をするように国民に望まれていましたが、パドメ自身は断ります。その代わりにコルサントに行かないかと誘います。

パルパティーンは女王を任期後も居座るか、伺っていました。危機的状況の後なので断ったが、任期満了がナブー封鎖事件の最中なら、アミダラは憲法を改正しても続投を望んだと解釈します。
もし本当にそうなら、元老院議員にしなくても構わなかったかもしれません。
そこでパルパティーンは議長の任期満了後、シディアスとして危機的状況を煽り立て、選挙をせずに任期を伸ばすことを立案します。

10年後、本当にその通りになり、共和国軍軍隊創設法の投票が行われます。この10年でパルパティーンとパドメの信頼関係は深まっていました。同じナブー出身として、封鎖事件の時よりも議会が機能するように努めていたのです。
パドメは軍隊創設法の反対派リーダーになっていました。
アミダラの反対票を警戒したシディアスはティラナスに密告します。そこでドゥークーは10年前の裁判でアミダラに不満を漏らしていた総督と取引します。アミダラの首と引き換えにCISに加わる内容です。これはシディアスが裏切った総督を再び迎え入れ、軍隊創設法を可決したいシディアスにとっては都合が良かったのです。もうパドメは用済みですから。

議会でパルパティーンはパドメアミダラの死を嘆き、軍隊創設法が可決に傾いてしまったことを、同じナブー出身の政治家として、遺憾を意を表しました。真相を明らかにすると嘘をつき、シディアスとして、迷宮入りにしようと画策したかったのです。

しかし、アミダラは爆破事故を生き延びました。そこでパルパティーンは棄権させるためにナブーに帰らせます。古い友人のケノービとスカイウォーカーを登場させれば簡単に説得できます。
オビワンには内緒でアナキンからパドメの話を聞いていたパルパティーンはスカイウォーカーを暗黒面に落とす過程で利用できると考えたのです。その後、ナブーで密かに結婚したことをパナカから聞きます。それを知らないふりをして夫婦二人の関係を煽り、アナキンの人を失う恐れ、愛への執着心を助長します。

しかし、それにはクローヴィスという厄介な駒もいました。