パドメの遺言。

オビワン、子供は私と亡くなったことにしてください。出産が皇帝にバレれば、アニーの血を悪用されるに違いないわ。そんなの絶対に許さない。子供を隠す自信がないなら、私と共に。

同じ惑星の出身としてパルパティーンを暴走させてごめんなさい。パルパティーンを信じていたけど、銀河で一番の悪魔。あの笑顔で多くの頭脳が利用されました。ジェダイでさえも。ジェダイがパルパティーンにあれほど長い間、騙されていたのが今でも信じられません。

だから、元老院を操るのも簡単。民主国家として人々の生活に奉仕する義務を持った元老院が自ら権力を集権する道具になったのが今でも許せません。

でも、パルパティーンは約束通り、
大権を喜んで返上させる気があったのかもしれない。それをジェダイが不意にしたのよ。本当に元老院に大権を返すべきでないと国民がいうならば、私は皇帝と帝国の誕生を賞賛するわ。国民は独裁が本当に正しいか自問するはず。でも、それを考える時間の余裕が共和国にはなかった。結局、パルパティーンのふざけて作ったゲーム上で弄ばれていただけなの。

あの怪物は経済制裁の嘘で元老院を金で牛耳っていたのです。軍事だけではなく、経済までも異常に膨張させた責任を私は感じています。本当にごめんなさい。この戦争で共和国は死にました。でも原因はある意味、私たちでした。千年続いた堕落と腐敗を断ち切るのが本当に戦争だけだったのか、現実的に考えるべきでした。平和外交の失敗が今でも悔しいです。あの男はそうした意味で誰よりも上だった。でもそれが戦勝という形で集結しても、人間一人が全銀河の権力全てを授かる権利なんてありません。全知全能なんてありえないから。

ジェダイがそれを奪う気なんて私は信じないわ。

私がいなくなることで元老院の存在意義は揺らぐでしょう。存続しても、皇帝に歯向かう議員はいません。しかし、私の子供がナブー以外のどこかの議席に就くことを祈ります。DNAに私の記憶があると願っています。

パドメ・スカイウォーカー